
私は地方国立大学院を経て現在某企業の研究職に就いています。そこで感じた研究職ならではのやりがいや、ワークライフバランスについて、私の経験を交えながらお伝えします。
研究職を選択した理由
そもそも私が研究職として就職した理由について、
学生時代の私は研究自体に楽しさは感じていたものの、研究室で行われるような基礎研究では、成果が実際に社会に還元されるまで時間がかかるため、社会貢献を感じづらくやりがいを見出せませんでした。そこで、技術を直接製品やサービスとして社会に提供できる企業の研究職に就くことで、社会貢献を実感できる研究活動ができると考え就職活動を始めました。このように、実際に社会に役立つ技術を作ることに魅力を感じ、私は現在の研究職を選びました。
社会に直結した研究開発で得られるやりがい
大学院で研究していた頃、研究テーマは自分の興味に基づいて選び、純粋な探究心で進めていました。しかし、企業の研究職に就くと、研究成果が直接社会に役立つことが明確に感じられます。というより考える必要があります。
企業における研究は、会社と社会に対する明確な利益が重視されます。そのため、コストや納期といった制約は大きく、苦労することも多いですが、実際に携わった技術が社会に貢献していることを目にでき、それをやりがいに感じることもできます。
研究室では時間をかけて基礎研究を行い、成果がすぐに形になることは少なかったですが、企業ではその違いが大きく、研究結果が具体的な製品やサービスとして世に出るスピードが速いのが特徴です。こうした「研究が社会を変える」実感が、企業研究職の大きな魅力と言えるでしょう。
限られた時間での効率的な働き方
企業研究職は、限られた勤務時間で効率的に成果を出すことが求められます。研究室では実験の進捗次第で夜遅くまで作業を続けることも多かったですが、企業では仕事時間が明確に定められているため、タイムマネジメントが重要です。
今では多くの会社でフレックスタイム制度が導入されており、自分の生活スタイルに合わせて働く時間を調整できます。私の会社でも朝型の人は早めに出勤し、午後の早い時間に退勤する一方、夜型の人は少し遅めにスタートして集中できる時間を見つけています。これにより、プライベートな時間を確保しつつ、効率よく業務に取り組むことができます。
また、目標設定が明確であり、プロジェクトごとに具体的な期限や成果が設定されるため、その範囲内でどれだけ効果的に仕事を進めるかが鍵です。時間管理を徹底し一定の成果を出すことが求められます。
充実したワークライフバランス
企業研究職のもう一つの魅力は、ワークライフバランスが取りやすい点です。多くの企業が完全週休二日制を採用しており、有給休暇も取得しやすい環境が整っています。私の会社では、定期的な休暇をしっかり取ることができるため、仕事とプライベートの切り替えがスムーズです。
実際に私は、休暇制度を利用し年に1度は海外旅行に行っています。研究職は頭を使う仕事が多いため、オンとオフのメリハリが非常に大切です。休日を有意義に過ごすことで、次の週もエネルギッシュに働くことができています。
経済的な余裕
また、学生時代と違い経済的に安定していることも大きなポイントです。
多くの場合学生時代は研究活動に加え、休日はバイトを行いお金を稼ぐ必要があります。社会人では、研究活動の対価として給料がもらえるため金銭的な余裕もうまれます。
まとめ
企業研究職は、社会に直接貢献できる実感を得ながら、効率的な働き方でワークライフバランスを保てる非常に魅力的な職業です。限られた時間の中で成果を上げるスキルや、チームとの協力体制を整える力が求められる一方で、豊富な休日と経済的な安定がもたらすプライベートの充実も魅力的です。
私自身、企業の研究職として日々成長を実感しながら、仕事と私生活のバランスを取り、心身ともに充実した生活を送ることができています。このような働き方に興味がある方にとっては、研究職は非常におすすめな職種であるといえます。
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