会社情報
DIC株式会社は、1908年に設立された大手化学メーカーで、世界60以上の国と地域で事業を展開しています。主力製品は印刷インキ、有機顔料、機能性樹脂などであり、これらの分野で世界トップクラスのシェアを誇ります。
- 設立: 1908年
- 本社所在地: 東京都中央区日本橋
- 事業内容: 印刷インキ、有機顔料、液晶材料、機能性樹脂、パッケージング材料、バイオサイエンス製品など
- 従業員数: 約20,000人(グループ全体)
事業内容について
DICの強み
DIC株式会社は、長い歴史の中で印刷インキや顔料分野における技術革新を牽引してきました。特に、以下の点が強みとして挙げられます。
- 技術力:
- 印刷インキ分野で世界トップクラスの技術とシェアを持つ。
- 有機顔料の開発では高い評価を得ており、自動車や建築分野でも広く利用されている。
- グローバルネットワーク:
- 世界60か国以上で事業を展開しており、各地域のニーズに応じた製品供給が可能。
- アジア市場での強いプレゼンスを持ち、特に中国やインドでの成長が目覚ましい。
- 多角的事業展開:
- 印刷インキだけでなく、機能性樹脂や液晶材料、バイオサイエンス分野にも進出。
- 特定の市場に依存しない事業ポートフォリオを構築。
近年の動向
近年では、環境問題への対応やデジタル化の進展に伴い、新しい分野への投資を強化しています。
- 環境対応製品の開発:
- バイオ由来の原料を使用した印刷インキや、リサイクル可能な包装材料の開発。
- 持続可能な社会を目指し、カーボンニュートラル製品の研究を推進。
- 液晶材料事業の撤退:
- 液晶パネル市場の成熟化に伴い、2024年末までに液晶材料事業から撤退を決定。
- リソースを高成長が見込まれる事業分野に集中させる方針。
- バイオサイエンスへの注力:
- 微生物由来の原料やバイオポリマーの研究開発を進め、医療・食品分野への応用を模索。
- デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進:
- AIやビッグデータを活用した生産工程の効率化。
- デジタル印刷や3Dプリンティング向けのインキ開発。
- 新市場の開拓:
- 再生可能エネルギー関連材料の開発。
- アジア、欧米市場でのさらなるシェア拡大を目指す。

技術ソリューション | 研究開発 | DIC株式会社
DIC(旧 大日本インキ化学工業)の「技術ソリューション」についてご紹介いたします。
年収
DICの研究職の平均年収は約750万円とされており、化学業界の中では標準的な水準です。以下に推移を示します。
年度 | 平均年収(万円) | 増減率 |
---|---|---|
2019 | 720 | – |
2020 | 730 | +1.4% |
2021 | 740 | +1.3% |
2022 | 750 | +1.4% |
2023 | 753 | +0.4% |
研究職の場合、学歴や経験年数によって年収が異なり、特に博士号取得者は初任給が高い傾向にあります。また、昇給の頻度やボーナスは業績に連動する部分が大きいです。
勤務地
DICの研究職の主な勤務地は以下の通りです。
- 千葉県佐倉市: 総合研究所が所在し、新素材や先端技術の開発を担当。
- 静岡県掛川市: 機能性樹脂や特殊インキの開発。
- 福島県郡山市: バイオサイエンス関連の研究施設。
- 海外: グローバル展開を支えるため、一部の研究職は海外勤務の可能性もあります。
選考フロー
DICの研究職に応募する際の選考フローは以下の通りです。
- エントリー:
- マイナビやリクナビを通じて応募。
- 企業ホームページからの直接応募も可能。
- 書類選考:
- 履歴書、研究概要書、職務経歴書(中途の場合)を提出。
- 一次面接:
- 人事担当者と研究部門の担当者による面接。
- 適性検査や筆記試験を含む場合あり。
- 最終面接:
- 部門長や役員との面接。
- 専門性やチームワークの適性が重視される。
- 内定:
- 面接結果は通常1週間以内に通知。
まとめ
DIC株式会社の研究職は、化学業界でキャリアを築きたい方にとって魅力的な選択肢です。特に、環境に配慮した新素材や次世代インキの開発に携わることで、社会的意義のある研究を進めることができます。
将来的には、以下のような点が期待されます:
- 環境問題やSDGsに対応した製品開発が加速し、社会的評価がさらに高まる。
- グローバル市場でのプレゼンスを拡大し、アジアや欧米市場でのシェアを伸ばす。
- DXの推進により、研究開発プロセスが効率化され、新製品の市場投入が迅速化。
DIC株式会社でのキャリアを目指す場合、勤務地や選考フローについても事前に把握し、入念に準備を進めることが重要です。特に、研究内容や専門性をアピールできるようにすることが成功の鍵となるでしょう。
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